10.8

 カレッジでカナダ人の友達ができたんやけど、なかなか彼らの英語が聞き取れない。多分なんかいっぱいスラングとか使ってると思われるし、発音がめちゃくちゃ不鮮明。で、いっつも聞き返してしまう。でも彼らはけっこうフレンドリーで、まぁ何とか仲良くやっている。前に友達の一人と授業中にメッセンジャーで話しとったんやけど、彼が、"ho's"っつうから、何それって聞いたら、"whores"だよ、あっはっは、とか言って教えてくれたのであるが、"whore"という単語も知らず、帰って辞書で調べて見ると、「ヤリまくってる女」で、しっかり「タブーマーク」が付いていた。スラングとか、オフェシンブな語とか、とにかく汚い、あるいは悪い言葉はESLではほとんど教えてくれない。しかし実際はこういう言葉は日常で横行しているわけで、自分が言わないにしても、知っておく必要があるとおもうんやけど。

 人にはそれぞれ思惑ってもんがあるんだと思う。たとえばホームステイにはホームステイの思惑があって、留学エージェントには留学エージェントの思惑がそれぞれあるはずで、留学生をできるだけその「思惑」に当てはめさせたいもんだとおもう。ホームステイだと、女の子のみ受け入れとか(実際これが予想以上に多いようだ)。長期歓迎とか、日本人がいいとか。エイジェントだと、なるべくたくさんの生徒を紹介して仲介料をとりたいし、一度入ったらあっちゃこっちゃ変わらずにじっとしていてほしいかもしれない。で、俺がカナダ人と住みたいと思って(今までずっとイタリア人とだったので)エイジェントに行ってステイ先を紹介してもらったんやけど、なぜか後んなってから「あんまり渡り歩くようなことは絶対してほしくないんですよ、で、今のステイ先に問題がないのに変更される場合、手数料が発生しますよ」だと。これがエイジェントの思惑(なぜ後になって言ってきたのかは不明)。しかし同時に留学生には留学生の数だけ思惑があるわけで、せっかくの留学をただのエイジェントの思惑に振り回されるのは全くもってアホくさい話しである。俺は一回きりの留学で、ホームステイの機会なんかもう2度とないと思うし、せっかくカナダに来たのでカナダ人と住んでもっと英語の勉強をしたい、と思うのである。そして1年で3つのステイ先、というのは「渡り歩く」とは言えないとも思う。仮に渡り歩きだとしても、妥協はしたくないわけで、変わって何が悪いねん、俺の留学じゃ、って話しである。実際のところ俺だってそんなにころころ変わりたいわけではない。引越しも荷物増えてえらい大変やし、ホームステイってのは人気なようで、ステイ先を探すのも大変なのである。

 最近友達が減ってきた。何しろ作っても作ってもみんなすぐ帰りやがる。俺だけか?なぜか長期のやつと知り合う機会が少ない。カナダ人の友達はしばらくはどこにも行かないだろうけど、あいつらの英語難しすぎて、どうも居心地が悪い。勉強にはなるんだけど。俺の友達黒人で、よけいムズイんだと思う。発音が白人よりもっとテキトー。ちなみに、帰ってしまった友達とは大体MSNメッセンジャーで連絡をとっている。これホットメール持ってて、ソフトがあれば使えるんやけど、なぜか広く流通しているので、ICQやヤフーメッセンジャーのように、相手にダウンロードを強要しなくてすむ場合が多い。Eメールとどないちゃうかというと、メッセンジャーは一対一のチャット形式で、友達を登録しておくと、その友達が今オンラインかどうか、つまりインターネットしてるかどうかわかる。それに操作もいたって簡単で、早い。そんでもってマイクがあれば電話みたいにしゃべれるし(持ってないけど)さらにカメラがあればテレビ電話にもなるらしい。つまり、世界中どこにいるやつでも、電話代タダ。トロントは市内通話無料だから。ちなみに俺ICQも持ってるけど、未だに全ての機能を把握していない。

 この前グリークタウン(ギリシャ人街)でグリークフードを食った。初めて行ったんやけど、なかなかいいところだった。料理もうわさに聞いていた通りめちゃくちゃ量が多くて、デザートを頼んだのは10人中俺一人。なんつう名前か忘れたけど、めちゃくちゃ甘くて全部くえんかった。
 そこでたまたま先生が、「日本人は地下鉄とか通りで何か食べたり飲んだりしないそうね。」と言ってきた。で俺は、「そういう人もいるけど、あんまりいない。恥ずかしいんだと思う。」と言うと「恥ずかしいって言うより、日本では食べ物は座って食べる、という文化があるからじゃない?」はぁ、確かに。そういわれてみればそのような…。ちっこいころ、「(食卓に)座って食べなさい」と叩き込まれた覚えがある。だから地下鉄で何にも食わないのだろうか…。でもやっぱり人目もあるような…。

 社会人1年生の友達にメールで「ええよな、道楽息子は」と言われたことがある。が、留学は毎日毎日道楽とは限らない。ちゅうか人による。もしかしたら毎日道楽の留学生もいるかもしれん。でも俺の場合、そうでもない。英語できんくて苛立つときもあるし、他のやつのほうが上達してるんでないだろうか、と不安になることもあるし、人間関係でいろいろ悩んだり、例えばさっき書いたように友達がぞろぞろ帰っていったりとか、いろいろ。多分俺が一生懸命になればなるほど、周りに対して多くを求めるようになる気がする。もっと英語に接したいって思うからカナダ人と住みたいと思うし、もっと勉強したいって思うから、学校にはそれに答えてほしい。もし俺が「別に英語なんか、どうでもええし」って思ってたら、ホームステイは飯がうまけりゃええ、としか思わんかもしれんし、勉強したくなかったら、カレッジに対しては、とにかくディプロマくれ、としか思わんだろう。俺がそうやっていろいろ要求するのは、もしかしたらわがままととられることもあるかもしれんけど、俺はただもっと英語とコンピュータの勉強して、ここでいい思い出をたくさん作りたいと思っているだけで、別に誰かにごちゃごちゃ言われる筋合いもないでしょ。つうわけで、っていうかよくわけわからんけど、とにかくがんばるしかない。そんでもって批判は生きている上で程度の差はあれ避けられないもんだと思う。何しろ世の中には百二十万通り以上もの考え方があるらしいから。
 ところでトロントでうまく楽しめない留学生は、予定を早めて帰ってしまう。こんなこと言うとこれから長期留学する予定の人は不安になってしまうかもしれないけど、そういうやつもいることは事実である。帰国日を指折り数えていたイタリア人もいた。俺の友達の一人は最初2月に帰るつってて、そんつぎ12月になって、ついに11月初めになってしまった。そいつとはけっこう仲良くしていただけに、そいつの帰国は俺にとって辛いもんになりそうである。
 「あー、もうトロントの生活にも飽きたよ、ここではまるで子供みたいなことしか言えないし」つってるやつもいた。子供以上のことは言えると思うけど…、とにかく、表現できんことが多い、と言いたいんだと思う。

 ついにアメリカが攻撃始めてしまった…。思ったとおり民間人にも死者が出ているようで、俺にはオサマビンラディンもアメリカも同じ下等なテロリストにしか見えん。アメリカのくそ「正義」のために死んでいった人たちは死んでも死にきれんで。テロの仕返しに関係ない一般国民を殺害するってどこをどう考えてもおかしいやろ。他の国もそう思ってるはずである。攻撃を指示している小泉のおっさんも本当はそう思ってるはずである(思ってなかったらドアホだ、森以上の)。でも政治的に、支持せざるをえんでしょ。言ってみりゃアメリカがジャイアンで、日本はスネオみたいなもんやろ。のび太にはなりたくないわけで。ほんでもってアメリカでは戦争反対者がデモしているとはいえ、ブッシュの支持率がめちゃ高いと聞いた。トルーマンのときも、湾岸戦争のときも支持率は高騰したという。アメリカ人てのは戦争好きなんかね…。侵略の上にある国やからな…。俺はアメリカが戦争することによって景気回復を狙っている、とも思うんだけど…。テロの犠牲者はまだまだ増えるでしょう…。

10.14

 風邪プラス学校のグループプロジェクトのせいで、書いたもののアップする時間がなかった…。ちゅうわけで一週間遅れです…。

 次期ホームステイ候補はエイジェントからではなく、友達の紹介ということもあって、夕食に招待された。そんでこの夕食にとても感心したのである。今二人の留学生が住んでんねんけど、彼らとホストマザーの会話はまるで個人レッスンのようだった。「何々って、どういう意味?」とか「何々と、何々の違いは?」あと発音とか、ホストマザーの後に続いてマネしとった。って言うとなんかすげぇ堅苦しいディナーのように聞えるかもしれんけど、全然そんなことなくて、けっこう明るい。俺の家ではほとんど見られない光景である。それですっかり気に入ってしまったので「変わろうかなぁ」と思っている。今のほうがいい点は、地下鉄だけで学校に行ける、家、部屋がでかい、きれい、夕食がいらない場合、5時までに電話すればOK、ということか。もう一個のほうは、ホストはカナダ人で部屋にビデオデッキとカラーテレビ(キャプション機能付き。今の俺の部屋にもテレビあるけど、白黒。)がついてて、猫が4匹で(俺猫好き)、月のステイ代が20ドル安い、というのが魅力である。でも学校へはストリートカーと地下鉄を乗りつがなあかんし、家はやや小さくて、汚くてボロい。イタリア人は家の中は靴脱ぐけど、カナダ人は脱がんしね。そんでもって夕食がいらん場合は1日前までにいわなあかんらしい。これがけっこう辛い。と言うわけで、どっちにも長所短所があって、なかなか決断できない俺。

10.20

 グループプロジェクトが金曜のプレゼンをもってして終わった。4人でホームページ作ったんやけど、プレゼンではほとんどなんもしゃべらんかった俺。なぜなら他の3人が英語ペラペラだから。機能的にはまぁまぁのもんができたと思うけど、内容はただの他サイトのパクリなので、実際アップしても見てもらえるようなもんじゃない…。他のグループのもけっこういいできやったなぁ。びっくりした。オリジナリティ溢れてるサイトもあったし。実際のところ、他にはない面白みがないと、誰も見てくれんやろ。だからフラッシュとか、ジャバスクリプトとか、アプレットといった特殊効果みたいなんは、ほんとは二の次なんやと思うけどね…勉強やからな。
 プレゼンで一人メチャメチャ早口でしゃべる人がいて、「はや。これでも普通のスピードか?」とおもっとったら他のカナダ人に「しゃべんの早すぎ」って言われとった。よかった…。
 JavaScriptを使って、写真の上にマウスカーソルをのっけたら他の写真に変わる、というよくある効果を友達がつくっとって、「おっかしいなぁ、写真が変わらん。」とか言って何回もコード確かめとってんけど、それでも変わらなくて、2枚の写真、確かめてみたらどっちも同じ…。つまり、ほんとは変わってんのに、同じ写真に変わってるから、見た目変わってなくて、15分くらい悩んどったのでした…。アホだ…。

 この前ヘンなサイトを友達が発見した。ベトナム人のグラビアサイトで、友達が「おい、見てみろよこのベトナム人、日本人みたいでめちゃかわいいぞ」って言うから見たらホンマの日本人で、他の写真も見てみたら、奥菜恵とか、かなり有名なやつらもけっこう混じってて、全部日本人。ビビアン・スー以外は。あれは日本にバレないようにサイトを運営するための手口なのか?よくわからん。つうか北米人はベトナム人と日本人の区別もできんのか…?

 ホームステイを変えることにした。今のところには4ヶ月くらい住んでて、住み慣れたし、ホストはいい人たちやし、地下鉄だけで通えるし、引越しだるいし、っていろいろ悩んだけど、やっぱりカナダ人と住みたい、ということで変わることにした。ほんとは2つめのステイ先、つまり今のところ、はカナダ人であることをのぞんどったんやけど、見つけられなかった…。エージェントをひとつしかあたらなかった、というのが敗因か…?今から思えばなんとも頼んないエージェントである。いろんなことで行ったけど。エージェントにビザの延長申請手伝ってもらったのに失敗したしなぁ…。つぎのステイ先は友達の紹介。いいステイ先ってのは口コミで広まる、という傾向は確かにあると思う。だからってエイジェントが紹介するのはダメってこともないけど。相性もあるし。

 トロントには日本人はとても少ない。夏でも少ない。しかし、ESLには多い。つまりトロントに来る日本人は語学学校への留学生がたいていで、学校に行くといっぱいいるけど、ひとたび街に出ると、あんまりいない(留学生の次に多いのは多分ワーホリで、その次はカナダ人の嫁さん、な気がする)。対して一番多いのが中国人。2位がイタリア人。香港返還の前まではイタリア人が1番だったらしいけど、返還を境に中国人が押し寄せたらしい。
 ところで俺セントジョージの駅で2回中国人に中国語で話し掛けられて、気分が悪い。俺が中国人に間違えられたからじゃなくって、(なぜなら見分けるのは時としてとても難しい)トロントの公用語は英語、ここはカナダ。おまえ最初に"are you a chinese?"と聞くべきやろ。それくらいの英語はすぐに覚えられるべ?日本人、韓国人も最初から中国人て決めつけて中国語で話し出すとは失礼な話である。

 ここで生まれ育った中国人は大体マンダリンもしくは広東語と英語を話すようだ。しかし、生まれ育ったのがカナダ、もしくはアメリカとはいえ、見た目は中国人そのもので、どうも、あの顔から完璧な英語が飛び出すのは違和感がある、と思うのは俺だけか?って話しを韓国人の友達にしたら、韓国人の間ではそういう人たちを「バナナ」と言うらしい。何でかっちゅうと、見た目は黄色だけど、中身は白い(白人)からだと。うーん、座布団20枚。

 台湾と日本の就職活動。前に台湾人の友達と中華料理食いながら大学生の就職の話をしとって、俺が「東大のやつは1次試験を飛ばしていきなり2次にいけたりする。」と言うと「台湾ではたとえ台湾大学のやつでもちゃんと1次から面接受けなあかん。そんなん不公平やん。」とごもっともな意見。大体在学中に就活させられるってのがもはや大学生として馬鹿にされてるよなぁ、「どうせ勉強せえへんねんからええやん」みたいな感じで。たしかにせえへんねんけど。それに活動時期もメチャメチャ限られてるし、年齢制限もある。「大学名不問」と言いつつ実際は早慶だけ分けて面接したり、大学ごとに採用枠決めてたりするって話を聞いた。さらに早慶上智、ICUの学生だけを集めた会社説明会で、「うちは大学名不問です」と言ってのけた会社もあったとか。じゃあ甲子園大の学生も呼べよ(失礼?)。そんでもって就活が一大産業になっとるし。リクナビとか相当儲けてんやろなぁ。「学生の皆さん、エントリーしましょう」=「学生の皆さん、儲けさせて下さい」ってことやろ。だからサイトにはエントリーしやすく、かつしたくなってしまう仕掛けがいっぱいである。不安を煽り立てて学生を金づるにするとはアコギな商売である。
 ところで台湾では就職するにあたって、専攻がとてもとても大切らしい。だから専攻が「歴史」とかだったりすると、就職できなくて、それが今問題になっている、ということだった。ちなみにその友達は最初、機械科だったらしいが、なんか車の下とかにもぐってオイルだらけになって汚くなるのがいやで、電子科に変えた、と言っていた。電子科はそれはそれはきれいらしい。まぁ、なんとなくわかる。

 妹が3ヶ月の予定でアメリカはオレゴンへ留学へ行ったのであるが、2週間で帰国しやがった。早すぎやろ、おえ。一回おかんから「どうも楽しんでないらしい」と言う話を聞いたので、「じゃぁバンクーバーにでも移れ」と言ったんやけど、無駄だった。しかし本人は「もう一回今度は違うところに行く」と言ってるらしいが、どうなるんやろなぁ。ちゅうか飛行機代もったいないやろが。

 ブルース・ウィリス主演 "bandits"を観た(土曜に見たので10ドル、約800円)。うーん、いまいち。いやけっこう笑えるシーンはあるし、話としてはいいできやと思うんやけど、いかんせんテンポが悪い。途中2回くらい寝そうになった。もう30分短ければそこそこいい映画になっていたと思う。英語はかなりむずかしめ。

 カナダに来て日本で言われていることが嘘だったっていろんな点で気づいた。欧米人にはホンネとタテマエがないとか、返事にはイエスとノーしかないとか、各部屋は厚い壁で仕切られプライバシーが確保されているとか、夕食より朝食のほうがでかいとか。ホンネとタテマエ、大いにあると思うぞ。返事も、例えば"maybe"とか、いろいろあると思うけど…?各部屋のドアは薄いし、下に隙間空いてたりして、声は筒抜けだったりする。鍵もない。朝食はとても軽い。土日はブランチっつって朝食と昼飯を一緒にしたりする。