|
留学と英語について
1.短期語学留学について
1ヶ月の語学留学なんかイミない、なんていう人がいる。やっぱりそれなりに英語を身につけようと思ったら最低2年は留学しないと・・・、と。たしかに1ヶ月語学学校に通ったくらいでは英語はほとんど上達しないし、仮に多少上達したとしても、日本に帰ってしばらくすれば勉強したことなんて忘れてまたもとのフツーの日本人並みの英語力に逆戻りかもしれない。じゃぁやっぱり1ヶ月の語学留学なんてイミないのか・・・って思うかもしれんけど、俺はそうは思わない。じゃぁ一体どこにイミがあるのかというと、そんなものは一人一人が自分なりに見つけ出せばいいだけの話やけど、俺は新しい経験をすることだと思う。外国へ行けば多かれ少なかれ初めての経験をするはずである。初めて英語でコーヒーを頼む、初めて英語でタクシーに乗るといった簡単なことでも、それは自分にとって新鮮な体験となるはずだ。それに他の国からの留学生と一緒に遊びに行ったり、観光したり。乗馬やカヌーだって、俺みたいにカナダで生まれて初めて経験するかもしれない。そんなんただの遊びやん、って思う人もいるかもしれんけど、その遊びこそが自分にとって大切な思い出になるはずである。そしてその中で学べることはたくさんあるはずで、結局は自分の行動にいかに価値を見出すか、ということになってくるんだと思う。だからたった1ヶ月なんてイミないよ、なんて思わずに、とりあえずやってみればなんかいいことあるかもしれないし、1ヶ月なりにがんばるんだ!って思えば、それはきっと成功するはず。
作者はどうだったかというと、38日間の研修プログラムが初海外で、そりゃぁもういろんなことに感動しまくった。カナダの空を見て、雲を見て感動したし、トロントの街を見て、チャイナタウンを見て感動した。今から考えれば何でそんなことに・・・って思うこともあるけど、それだけいろんなことが新鮮なんやったと思う。それにこの語学研修がきっかけで、もっと真剣に英語勉強したいって思うようになって、翌々年の約1年間の留学にもつながったし、カナダでできた友達に会いに台湾へ行くことにもなった。それは俺がカナダに感動したから、外国人の友達を作ろうとがんばったから、そしてもっと外国のことを知りたいと思ったから。だからたとえ1ヶ月でも、いくらでもイミのあるものにできる!
▲TOP
2.英語ができないんですけど・・・
一般的に言って日本人は英語ができない。他の国の人と比べてもダントツできない。いや韓国人もけっこうできないけど。はじめて語学研修に行こうとする人の中には自分の英語力のなさのためにかなり不安を感じている人も多いと思う。ホームステイでうまくやっていけるんやろうか、授業についていけるんやろうか、などなど。大丈夫、みんなできないから。TOEIC300点台でも何とかなる。ホストファミリーだって今までに英語できない留学生をたくさん受け入れてるはずだし、仮にそうでもなくても、そこそこ理解のあるホストならきっと大丈夫。語学学校だって初心者がほとんどやし、TOEIC800点越えてるやつなんて割り合いで言えばごくちょっと。だいたい語学学校ってのは基本的に英語初心者のためにあるもんなのだ。だからそんなに心配する必要はない。ただしだからってできなくてもええんやーって安心して勉強サボるのはダメ。学校に行くからにはがんばって英語の勉強をしよう。はじめはなかなか上達しないけど、上がりだすとけっこうしゃべるのが楽しくなるはず。それと余裕があれば留学前に英語の勉強を少しでもしておこう。文法や単語の勉強は一人でもやりやすいからおすすめ。
▲TOP
3.短期と長期の違い
留学は現実逃避だー、なんていうやつがいる。遠い異国の地で、働きもせず、毎日いつもとは違うところへ、いつもとは違う人たちとでかけ、いつもとは違った楽しみ方をする。なるほど確かに。でも俺はそれは短期留学(1、2ヶ月)の話やと思う。短期留学の場合何か事件でもない限り、確かにそんな現実逃避的な感じ。いろいろ悩む前に帰国の日を迎える。まぁ中にはホームシックになる人もいるけど。
でも中長期(6ヶ月以上)となってくると話は変わってくる。現実逃避のつもりで来たとしても、こっちにはこっちの現実が待っている。しかも英語ができない、文化が違う、理解してもらえない、なんだかんだいろいろわからんと、けっこう厳しい。俺の友達の中には「ええよなぁ、1年も留学して」なんていうやつもいるけど、そんなにええことばっかりじゃないし、むしろつらいこととか嫌なことってけっこう多い。一回タクシーを呼ぼうと電話した時、相手の言ってることがよくわからなくて(たぶん相手インド人、訛ってた)、2回聞き返すと、「チッ」と舌打ちし(信じられん・・・)、「誰か英語しゃべれるやついないのか?」って言われたこともあった。そん時は俺の数ヶ月の努力を踏みにじられたみたいで、ホント腹が立ったし、悔しかった。第2外国語の難しさとか、英語を習得するのは大変なんだとか、わかってくれる人ばっかりじゃない。そんなところでカナダ人の小学生にも余裕で劣る英語力で生活しなければならないのである。だから本当に英語の勉強をしたいんだったら、それなりの覚悟がないと厳しい。そういった苦難を乗り越えれば言葉に不自由しない生活が待っているんやろうけど、俺はそこにたどり着く前に帰国の日を迎えてしまった。
▲TOP
4.英語力の伸び悩みについて
伸び悩みは誰にでもあると思う。俺も伸び悩みがあることは知っていたので、自分が伸び悩んだ時は心配しないようにしよう、って思ってたけど、実際に伸び悩みに直面すると、ホントに悩んだ。とくに俺が悩んだのはリスニングだった。留学して4、5ヶ月で、上がらなくなった。勉強していなくて上がらないのならわかるが、俺は毎日ちゃんと勉強していたのだ。どんなにテレビや映画を見ても上がらない。授業でリスニングの問題をやる時も、みんなが手を上げて答えるのを見てかなり焦った。「もしかしてわかってないの自分だけでは・・・」。このときのTOEICのリスニングのスコアは400点くらいだった(高いと思うかも知れんけど、3、4ヶ月カナダでまじめに勉強していれば別に普通に取れる)。
そんな風に悩んどったんやけど、サマーセッションが終わって、2週間の一人旅をして、トロントに戻ってきて今度はコンピュータの専門学校に行き、カナダ人と毎日しゃべる生活を1ヶ月くらい続けると、あきらかに上達感があることに気づいた。そしてTOEICのスコアも450点を越えた。こうして俺は無事スランプを2、3ヶ月で脱出することができた。
伸び悩みは誰にでもあるから心配しないように、って言っても無駄だと思う。一生懸命になればなるほど焦る!「もしかして俺の脳みそは英語を習得できない構造なのかも・・・」って思ったこともあった。笑うなぁ。
一説によると英語ってのはグーっと伸びると、あるとき止まって、しばらく勉強を続けているとまたあるときグーッと伸びるらしい。そういえば俺のリスニングのスコアも400くらいだったのに、突然450超えた。
伸び悩みには誰しも直面するとして、そこで大切なのは諦めないことである。「もう勉強しても上がらんし、ヤメ」ってなったらあなたの負け。留学は自分との闘いやから、そこで踏ん張ってこそ飛躍が待っているのである。つらいのは俺もわかっとるつもり。でも英語はそんなくら〜い努力があって初めて身に付くもんなんやと思う。華やかに見えるスーパースターイチローも陰でこっそり腕立て伏せしとる(と思う)。アメリカ人と英語ぺらぺらしゃべっとるバリバリのキャリアウーマンも、ひそかに単語帳を覚えているのである。海外育ちでなければ。
▲TOP
5.どれくらい留学すれば話せるようになるの?
自分で書いておきながらある意味質問自体が無意味やと思う。なぜなら、一重に自分の努力しだいだから。とは言っても1ヶ月でペラペラんなれるかっていうとそういうわけでもないし、どれくらいがんばればどれくらいしゃべれるようになるのかは、みんなわかってるようであんまりわかってない。かく言う俺もそうだった。留学前は1年留学して一生懸命がんばればペラペラんなれると思ってたし、実際そう思ってる日本人はけっこう多いと思う。作者のはじめの留学プランは、4ヶ月語学学校に通ったあとで専門学校に行くというもんやったけど、実際は語学学校での勉強をもう2ヶ月伸ばして、合計で半年通ってから専門学校へと入学した。つまり自分も英語を甘く見ていたということ。
約1年留学したけど、それで不自由なく英語を話せるかというとそんなことは全くないし、新聞読んだりテレビを見ても、何言ってんのかわからないとか、知らない単語だらけっていう状況は溢れている。ちなみにTOEICは860点ある。で、1年の経験を踏まえて考えてみると、最低でももう1年、つまり合計2年はないと、日常でほとんど不自由することなく話せるレベルになるのは難しいと思う。言っとくけど2年いればいいってもんじゃなくて、2年間しっかり勉強すれば、の話。外国語ってのはそれだけ難しいもんなんやろな。
俺は1年留学して、中途半端な英語力しか身に付けられなかったけれど、それでも日本に帰ってからは以前の生活とけっこう変わったところがある。例えばインターネットにしても、英語のホームページも見るようになった。だから以前よりもいろんな情報をキャッチできるようになった。他には映画はDVDを借りて、字幕なしで見るようになったし、ケーブルテレビで海外の番組をよく見るようになった。洋書も読むようになった(難しくないやつ)。それになんと言ってもカナダで知り合った外国の留学生と連絡を取るようになったことが一番大きい。言葉なんて要は使いようで、たとえ中途半端でもフル活用すればそれなりに役立つし、楽しめる。もちろん俺ももっともっと勉強せなあかんけど。
▲TOP
6.日本人は群れる?
日本人は群れを成してかたまるのがその国民性である、とお思いだろうか。まぁこういうのって全員に当てはまるわけじゃないけど、一般論として言うと、そのとおり、である。日本人はなんだかんだいって日本人同士で仲良くなる傾向がある。日本食パーティーなんかも開いちゃったりする。でもそれが日本人だけかって言うと、そんなことはなくて、実はどこの国の人も同じ。日本人はたいてい、日本人、韓国人、台湾人あたりと仲良くなる。一方で南米系は南米系でかたまる。ブラジル、メキシコ、ベネズエラ、固まるよぉ。彼らと本当に仲良くなるのはかなり難しいのではないかと思う。俺もかなりがんばって、もうちょっとで・・・、というところで彼は帰ってしまった。だいたい文化がかなり違うから仲良くなりにくい。彼らは一般的に、酒好き、ダンス好き。南米系のクラブだと人が集まりだすのはなぜか夜12時過ぎてから。キスも平気で人前でするし、挨拶代わりにキスするってのがどうもアジア人には馴染みにくい。
そんなわけで本当の国際交流ってのはなかなか難しいと思うけど、俺の経験をちょっと書くと、別にお互い仲良くならないでおこうって思ってるわけじゃなくて、どうもなんとなく馴染みにくいから・・・ってことでお互い一歩引いてるんやと思う。だからこっちから近寄っていくと、向こうも「お、珍しく日本人が寄ってきた」って(多分)思うはずである。つまり話しかけてみると意外にフレンドリーなので、約束を取り付けていろいろ出かけたりすれば仲良くなれる、かも。
▲TOP
7.語学学校で本当に英語力が身に付くの?
語学学校は留学生のために丁寧に英語を教えてくれるし、生徒同士が交流できるようにいろんなアクティビティも用意してくれるから、自分しだいで英語を勉強したり、しゃべったりする機会はたくさんある。けど一方で多くの留学生たちは英語初心者であり、先生もティーチャーイングリッシュ(わかりやすい英語)を使うことが多いので、普通にカナダ人がしゃべってる英語に触れる機会はなかなか少ない。だからやっぱり語学学校なんて、英語力身につかへんよ、ってお思いだろうか?
作者自身がどうだったかというと、はじめは英語全般コースの、中の下クラスにいれられ、そこで日本では習ったことのないような発音の法則とか、実践的な英文法を習ったりして、へぇ、そうやったんやぁなんて感心しながら一生懸命勉強したこともあってコースが終わってみるとクラスで2番目にTOEICの伸びが高かった。次は勢いに乗ったままビジネスコースをとったんやけど、そこでなぜか実力よりも高めのクラスに入れられて、はじめのうちは授業についていくのがかなり大変だった。友達から「最近元気ないけど、大丈夫?」とか電話がかかってくるほど勉強した。その甲斐あってそのコースでもかなりの伸びを見せた。
2つのコースを終えて、再び元の英語全般のコースに戻ったのであるが、今度はアドバンストクラスと、中の上クラスにいれられた。そこでも目覚しい伸びを見せる、予定やったんやけど、実際はそうでもなかった。俺がそのクラスで感じたことは、授業時間というものは限られたものなので、先生は英語の重要な部分や、留学生がよく間違える、あるいは混乱する部分をピックアップして授業を行う。だからすでに4ヶ月語学学校で勉強した俺にとっては、以前習ったのと同じことを繰り返されることがたびたびあった。さらに授業外でも、留学生として英語初心者だったころは、周りに自分より英語ができる友達がたくさんいて、彼らとどっか遊びに行ったり食事したりしながら彼らの英語力を盗むことができたんやけど(言い回し、単語、イディオムなど)、自分の英語力が高まってくると、そういったことが難しくなってきてしまった。つまり盗む、盗まれる、の立場が逆転してきたのだ。
語学学校に1年以上通う人もいるけど、俺はこのときにそろそろ卒業しようと思った。そのあとコンピュータのキャリアカレッジに入学したんやけど、それは正解やったと思う。なんでかって言うと、そこでカナダ人の友達ができて、今まで触れたことのないリアルイングリッシュ(=ティーチャーイングリッシュではなく、カナダ人が普通にしゃべる英語)に触れることができたからだ。そのおかげで語彙力(とくにスラング、イディオム)やリスニング力が格段に向上した。
さらにカナダの大学に通っているやつに言わせれば、本当に英語力が伸びるのは語学学校を終えて大学に入ってからだという。だからあるU of T(University
of Toronto)の留学生は、俺の友達にもU ot Tの授業を受けるようにすすめていた。個人的には大学でもディスカッションとかがあればスピーキングも上達すると思うけど、例えばコンピュータサイエンスなんかだとあまり話す機会がないので、留学生でもわりと勉強しやすいという話を聞いた。ということはつまり講義や実習が中心で、スピーキングは上達しにくいのではないだろうか。これは俺が通っていたキャリアカレッジでも同じで、授業は講義中心なので、しゃべる機会はほとんどない。でも俺はクラスで友達がいたので、学校が終わってからそいつらと出かけたりして話すことができた。
結論を言うと、語学学校はより高い英語力を身につけるための基礎作りとしてはかなりいい場所やと思うけど、アドバンストクラスくらいになれば、卒業してボランティアやキャリアカレッジ、大学といった、リアルイングリッシュに触れられる場へと思い切って飛び込んで、生活の中で英語を身に付けるほうがいいと思う。
▲TOP
|